設備導入と省力化補助金

営業支援

東海地方の田舎町、岐阜県美濃加茂市で【社労士・コンサルタント事務所】を運営している元りく社労士です。
設備投資に使うことができる補助金や助成金は経済産業省や厚生労働省からいくつも出ていますし、地方公共団体からも出ています。
設備投資をするとなると投資が高額になりますので、積極的に活用したいところです。

さて、今回は設備投資に使える省力化投資補助金について以下の3点にまとめました。

  • 省力化投資補助金とは
  • カタログ注文型と一般型
  • スケジュール

省力化投資補助金とは

令和7年に大きく変わった

省力化補助金とは、正式名称が「中所企業省力化投資補助金」という補助金の呼称です。
主に、中小企業が売上拡大や生産性向上、人手不足の対応のために行う省力化投資を補助してくれる補助金です。
売上拡大や生産性向上を後押しして、付加価値額や生産性の向上を実現することで、最終的には労働者の賃上げを目的としています。

カタログ注文型一般型
投資内容簡易で即効性がある省力化投資オーダーメイド性のある多様な省力化投資
補助対象カタログに掲載された省力化効果のある汎用製品個別現場の設備や事業内容に合わせた設備導入・システム構築
募集期間随時募集各回ごとに締切あり

以前こちらの記事でも少し取り上げていますが、元々あったカタログ型の対象が緩和されたのが令和7年からとなります。カタログに登録されていないと対象にならなかったことで使いづらいイメージが一新されました。
第1回の申請締切は令和7年3月31日で、あまり間が空くことなく先週第4回の締切を迎えました。

補助率や補助額はカタログ注文型と一般型で多少の違いはありますが、どちらも設備投資の負担を減らしてくれることには違いありません。

補助上限額補助率
カタログ注文型200万円~1,500万円1/2以下
一般型750万円~1億円1/3~2/3

カタログ注文型と一般型

カタログ注文型とは

カタログに掲載された製品が補助対象となっている点が一般型との大きな違いです。
カタログは省力化補助金のサイトで確認できますが、少し見づらい印象です。

製品カテゴリは大きく非製造業向け、製造業向け、どちらも向けの3つに分類されていて、それぞれの中でさらに細分化されています。業種ごとなどでタグ付けされていたりするのでそちらから検索した方が調べやすいのかもしれません。
主なカテゴリごとにどのようなものがあるのかの一部を抜粋しました。この中にそれぞれ機械がたくさん入っています。

非製造業向け清掃ロボット
配膳ロボット
厨房機器
など
どちらも向け食品機械
荷移動・運搬
建設現場作業
など
製造業向けプレス・板金加工用機器
鋳造用機器
工作機械
など

一般型とは

前述の通り、カタログ注文型は名前の通りカタログに掲載されているものしか対象になりませんでした。以前に相談を受けた際にも調べたことがあったのですが、調べるのが大変だったこと、欲しいと思った性能を備えた製品が対象なかったことなどから諦めていました。

令和7年から始まった一般型では、「オーダーメイド性のある多様な設備やシステム」が導入可能になり、「ハード・ソフトを自由に組み合わせ可能」となったことで敷居がぐっと下がりました。その代わり、随時応募ができていたカタログ注文型とは違い公募回制となったことで、タイミングには気を付ける必要が出てきました。

スケジュール

第5回は2月下旬締切

第1回が3月31日に締め切りを迎えてから、2025年だけで4回目までが締切を迎えています。
このペースは、年3~4回と公表されている情報の通りとなります。
過去に行われてきた申請回の締切から結果発表までの期間は少しずつ伸びてはいるものの、概ね3か月前後で結果が出ています。
そして気になる採択率は最も高いのは第1回の68.55%でしたが、それ以降も継続して6割以上が採択されています。

補助額の上限は従業員数によって違っていますが、持続化補助金よりは上限が高いですし、直近の採択率を見たところ比較的使いやすい補助金ではないかなと思います。

申請締切採択結果申請数採択数採択までの期間採択率
第1回2025年3月31日2025年6月16日1,8091,2402カ月半68.55%
第2回2025年5月30日2025年8月8日1,1607072か月と1週間60.95%
第3回2025年8月29日2025年11月28日2,7751,8543か月66.81%
第4回2025年11月27日2026年3月中旬(予定)3か月強??
第5回2026年2月下旬(予定)未定????

終わりに一言

一般型が始まったことで使いやすい補助金に変わるのではと予想していた通りの結果となっています。
申請に必要な書類が少し多いので、その点がクリアできるのであれば積極的に活用したいところです。
申請書の相談なども受けておりますので、補助金が気になる方や設備投資を考えている方はお気軽にお問い合わせください。

タイトルとURLをコピーしました