東海地方の田舎町、岐阜県美濃加茂市で【社労士・コンサルタント事務所】を運営している元りく社労士です。
私の事務所を検索されたことがある方はご存じかもしれませんが、親族が飲食店を経営しておりまして、身近なところに飲食店がある生活をしております。
最近も出店の支援に携わることもありました。
さて、今回は飲食店の経営とマーケティングについて以下の3点にまとめました。
- 出店計画
- 認知拡大
- 固定客化
出店計画
地域
飲食店の中でも、今回は固定店舗を構えて営業をしている店舗について書いていきたいと思います。
屋台やキッチンカーのような営業形態もありますが、それはまた別の機会にまとめたいと思います。
固定店舗を構えるにあたって、重要なのはどの地域の、どの場所に出店するのかということです。
既に営業を行っている店舗がある方であれば、ある地域に集中して出店することで、人材や仕入れの効率化など多くのメリットが出てきます。マーケティング用語ではドミナント戦略と呼ばれたりします。
チェーン展開することで、効率化できる反面、お客様が分散してしまい単独店舗では収益化が難しくなるというデメリットもありますので注意が必要です。
では、まだお店を持っていない方であれば、どの地域に出すのがよいでしょうか。
それはどのようなお店を出したいのかによって変わります。
一般的には、人がいる地域の方がよいので、移動時間を考慮せずに遠方に出店していることも見かけます。ただ、何かあったときにすぐに駆け付けることができる距離に住んでいるというのは安心感もあります。
そして、出す地域を選んだあとには、お店をどうするのかということも意識しておく必要があります。
よく耳にするのは次の3つです。
・新築
・スケルトン
・居抜き
都市部ですと、新築を建てるるのは難しいですし、スケルトンの物件もあまりないでしょう。そうなると居抜きで入ることができる物件を探すことになります。
一時期、名古屋駅周辺で出店の支援をした際に、不動産屋さんを見て回っていましたが、なかなかよい物件はすぐには見つかりませんでした。
ここは譲れないというラインと、多少なら妥協できるというラインを事前に考えておく必要があります。
メニュー選定
出店地域とあわせて大事になるのが、どのようなメニューを提供するのかということです。
レストランのような形態であれば、ターゲットはビジネスマンや家族連れになるのかもしれませんし、居酒屋であれば、仕事終わりのサラリーマンがターゲットになるのかもしれません。
誰をターゲットにするのか、どんな人に来てほしいのか、どのようなシーンで利用してほしいのか、そして経営者や協力者にはどのような能力があるのかということを、総合的に加味して考えていかなければうまくいかない恐れもあります。
認知拡大
オフライン
店舗も決まり、メニューも決まりましたら、次は知ってもらう活動をしていきます。
大きく2つの手法をあげたいと思います。
一つ目は、オフラインで知ってもらう活動です。
オフラインの広告と言ってもいくつかの方法があります。
それぞれのメリットとデメリットを簡単にまとめてみました。
| オフライン | メリット | デメリット |
| チラシ | 狙った地域のターゲットに配布ができる 戻り率を集めることで費用対効果が可視化できる | 配布に手間と費用がかかる |
| 看板 | よく目につく場所であれば価格以上の効果が見込める | 人通りの多い場所でないと効果が低い 効果測定が難しい |
| 紹介 | お店のファンの口コミなどで信頼性が高い | 拡散性が低い |
オンライン
二つ目は、オンラインで知ってもらう活動です。
最近では何かを見つけたときにスマホで検索する行動が一般的になっていますので、こちらが主流になっています。
オンラインのマーケティングは、一朝一夕でうまくいくものではありませんので、時間をかけて取り組んでいくことが必要となります。
| オンライン | メリット | デメリット |
| ウェブサイト | 自社の独自デザインを訴求できる | 認知までに時間がかかる SEOの知識がある程度は必要になる |
| SNS | 基本的に無料で利用できる 口コミで客観的な宣伝をしてもらえる | 認知までに時間がかかる 悪影響が出たときのリスクが大きい |
| 有料広告 | 狙った人を対象に広告を出せる | 検索ワードによっては高額となってしまうこともある |
固定客化
効果的なリピート施策
知ってもらうことができ、お店に来てもらえるようになってからは、固定客として定期的にリピートしてもらうための取り組みが必要となります。
| リピート | メリット | デメリット |
| 紹介カード | 満足度の高い方からの紹介で信頼性がある | 紹介してもらえるレベルのサービスが求められる 連鎖的に失客してしまうリスクもある |
| 次回優待券 | 次回来店時にサービスなので売上が確保できる | 来てくれないと売上にもならない |
終わりに一言
飲食店は同時にサービスを提供できる数に制限がありますし、材料の在庫を仕入る必要もありますので、難しさがあるので経営をしている人はすごいなと思いながら、縁の下の力持ちの一役を担うことができたら嬉しいという思いで取り組ませていただいています。
私の力ではありませんが、先日オープンしたお店は開店初日から好評が続いていて嬉しい限りです。
新たにお店を開店するときのマーケティングにご不安がありましたら、ぜひお気軽にお問い合わせください。
