中小企業診断士と二次試験

資格試験

東海地方の田舎町で【コンサルタント事務所】を運営している元りく社労士です。
1月15日に中小企業診断士試験の二次試験の実質の合格発表がありました。合格された方は本当におめでとうございます。
来年の試験に挑戦する権利がある方は、試験のことを忘れて息抜きするも一つですし、今から再挑戦に向けて勉強を始めるも一つです。
前回の一次試験の内容の次に来るのが二次試験です。

さて、今回は私が目指した中小企業診断士の一次試験から二次試験までを以下の3点にまとめました。

  • 二次試験の概要
  • 二次試験の勉強方法
  • 養成課程を検討してみた

診断士の二次試験とは

試験の概要

受験資格直近2年の一次試験合格者
試験形式記述式
試験地域全国7都市
試験科目事例Ⅰ~事例Ⅳ(各80分)
口述試験当年の事例からランダムに出題(10分程度)
合格基準総得点の60%以上かつ、1科目でも40%未満が無いこと
口述試験の評定が60%以上であること

二次試験は受験資格があるかどうかが分かりづらいというのがいやらしいところであります。数年で合格を狙っている場合、一次試験の科目合格の期間が切れている可能性も考えなければなりません。
もし一次試験に合格しているとしても、二次試験の試験勉強は一次試験とは全く別物ですので、勉強内容や方法を完全に切り替えて対策を行わないと間に合いません。

事例Ⅰ組織(人事を含む)を中心とした経営の戦略及び管理に関する事例
事例Ⅱマーケティング・流通を中心とした経営の戦略及び管理に関する事例
事例Ⅲ生産・技術を中心とした経営の戦略及び管理に関する事例
事例Ⅳ財務・会計を中心とした経営の戦略及び管理に関する事例

すべてに通して言えることですが、「経営革新・改善」、「新規事業開発」に関しての話題が中心となっています。

難易度と学習時間

中小企業診断士の合格までに必要な時間は一般的には1,000時間~1,200時間と言われています。
一次試験を安定して合格できるようになるためには、800時間前後の勉強時間が必要だと思います。
そう考えると二次試験だけに必要な時間は、200~400時間となります。

一次試験が8月の第1週に行われ、二次試験が10月の最終週に行われますので、12週間程度しかないことになります。
1日3時間をコンスタントに継続したとしても250時間程度しか勉強に充てることができませんので、必要な時間としてはあながち間違っていないのではないかと思われます。

二次試験の勉強方法

多様な勉強方法がある

試験勉強としては、私なりに調べてみましたが、本当に色々なやり方がありました。
お金をかけて専門学校に通って学ぶという方法から、なるべくお金をかけずにやる方法まで色々な方法があることを知ることができました。
私は、「ふぞろいな合格答案」と「30日完成」の2つをひたすらやっていました。

個人的には、人からあれこれ言われるよりは、自分で納得して理解を深めたいと考えていたこともあり、独学という方法を選ぶことにしました。
結果的に合格はしていませんので、そのようなやり方もあるのだな程度にご覧ください。

改めてやるならどうするか

改めて二次試験を受験するとしたら、私ならまた独学を選ぶと思います。
理由は、独学で合格が目指せない試験ではないという手応えがあったためです。

ただ、合格は狙えそうですが、果たして合格出来て名乗ったところでお客様にとって価値を提供できるかは別の問題であることも痛感していました。
そのため、二次試験の結果が出る前に養成課程を視野に入れて行動をすることにしました。

養成課程を検討してみた

養成課程の種類

中小企業診断士の養成課程というと二次試験を免除される抜け道のような印象が強いですが、むしろ二次試験の方が楽なのではと思えるくらいしんどい思いをしています。

養成課程を提供している機関にはいくつかの種類がありますが、関東と関西に多くある印象です。
地域によっては実施している機関が少なく、選択肢がないこともあります。
どこを選んでも費用感はそこまで差はありません。ざっくり250万円くらいはかかります。
これを高いと捉えるか安いと捉えるかは人によると思いますが、個人的には出す価値があると感じました。

期間は半年~2年間と差はありますが、半年の場合は早期に資格が取得できることは大きなメリットですが、演習の振り返りや実習に余裕がなくなる恐れもありますので、一長一短だなと感じます。

定員30~80名
期間6か月~2年
受講資格1次試験の合格の有効期間内
選考方法書類・面接
修了要件出席時間数、受講態度により判断

説明会を受けて分かったこと

説明会や選考会を経なければ合格の可能性がありませんでしたので、説明会を受けてみることにしました。
本当に多くの方がいらっしゃいましたし、年齢層も幅広かった印象です。

私が説明会を受けたときはまだ、新型ウイルスの対応が5類に移行する前でしたので、万が一の時にどうなるのかを心配して質問してみましたが、一切考慮はされないとのことでした。
かかってしまったたら、他の人にうつしても仕方ないので出席するが正解ということには違和感を覚えましたが、自衛するしかないと理解しました。

かからないようになるべく気を付けていましたが、まったく別の病気で出席できなくなるとは思ってもいませんでした。
この話は別の記事で上がっていますのでもしご興味があればご覧ください。

終わりに一言

個人的には、二次試験に合格しただけではお客さん相手に話はできないなと感じたため養成課程を検討しましたが、人によっては二次試験と実務補修で対応ができるようになる人もいらっしゃるのではと感じています。

幅広いことを学べる事でとても楽しんで勉強をすることができました。これからは、ここで得た知識を関与するお客さんに提供できるようにしていきたいです。

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