令和6年度補正予算案と補助金の動向

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東海地方の田舎町で【コンサルタント事務所】を運営している元りく社労士です。
補助金の情報がなかなか出てこずにもやもやしている事業主のみなさまが多くいらっしゃるのではと思います。
弊所へも、次の補助金はまだかというご相談やご質問が多く寄せられていますので、待ち望んでいる方が多いのだと実感しております。

さて、今回は国会で議論されていました補正予算と補助金の動向について以下の3点にまとめました。

  • 補助金はまもなく動き始める!?
  • 補正予算(案)の中身
  • 注目の補助金

補助金はまもなく動き始める!?

補正予算が組まれている

前回の小規模事業者持続化補助金の締切が夏くらいでした。事業再構築補助金の締切が秋にありましたが、使い勝手のよさそうな補助金はここ最近動きがありませんでした。
例年では、何回か公募がありましたので、まだかまだかという思いでサイトを見ておりますが、動く気配がありませんでした。

そんな中、最近は経済産業省や中小企業庁のウェブサイトが頻繁に更新されており、新着情報が多く上がってきております。
記事を書いている時点の最新の情報では、令和6年度補正予算案が上がっていますが、この情報でほぼ動いていくのではとみています。
使い勝手がよい「小規模事業者持続化補助金」は、金額と補助率、枠の内容まで決定しています。事務局が決定次第公募が始まるという情報が上がっています。

製造業などでよく活用されている「ものづくり補助金」なども、金額や補助率まで出ています。事務局が決まり次第という表現もありますので、大きくぶれることはないと予想しています。

補正予算(案)の中身

生産性向上の支援

予算の割り振りを見ていると、メインとなるのは今までも動いていた生産性向上や成長投資に対しての支援になると思われます。
少し新しい内容の補助金も創設されていますので、そのあたりも取り上げてみたいと思います。

●生産性向上の支援
今まであったものとほぼ同じ内容になるかと思われます。
「ものづくり補助金」、「IT導入補助金」、「持続化補助金」、「事業承継・M&A補助金」などの名前で、設備投資や販路拡大などを支援していきます。
補助上限の引き上げや制度を簡素化するなど、使い勝手のよいものに進化していきそうです。

●新事業への進出の支援
今までは事業再構築補助金という名前でしたが、新しく「新事業進出補助金」という名前に生まれ変わります。
新事業への進出や事業転換を重点的に支援していく補助金として創設されます。
補助対象経費には、建物費・機械装置費・ソフトウェア費などがありますので、今までとは違う事業に転換を考えている事業者にとってはありがたい補助金となりそうです。

●成長の支援
今後売り上げ規模を拡大していきたいと考えている事業者の支援をしていく補助金が創設されます。
要項が出てこないことには判断が難しいですが、飛躍的な成長を実現するため、売上高100億円を目指すなどと書かれていますので、現在の規模によっては使いづらい補助金となるかもしれません。
そして、賃上げの実現や工場の新設などを支援する補助金も出てきます。
地方経済の盛り上げのために、中小企業の成長が欠かせないということの表れかと思います。

●省力化投資の支援
省力化投資補助金は以前からありましたが、カタログ式でほしい設備がカタログに掲載されていないと使えないという使い勝手の悪さがネックでした。
今回の発表では、この補助金の対象がオーダーメイド形式でもよくなるというような改善がされるようです。

その他にも、価格転嫁の対策や、日本政策金融公庫や信用保証協会との資金繰りに関しての支援、商工会議所やよろず支援拠点といった支援機関の強化など、盛りだくさんの内容となっています。
もっとよく見たいという方は下記のリンクから発表資料をご確認ください。
令和6年度補正予算案

注目の補助金

持続化と省力化

個人的に注目している補助金は、小規模事業者持続化補助金と省力化投資補助金の2つです。

小規模事業者持続化補助金は、採択率も安定していますし、補助対象経費も幅広く使い勝手の良い補助金だと感じています。
今回の変更点としては、経営計画の策定を重点化している点にあります。あまり多くの事業者の申請書類を見たことはありませんが、経営計画の精度や根拠が乏しいと感じる書類も少なくありませんでした。
経営計画に重点を置いてくれるのであれば、私としては取り組みやすくなったと考えています。

省力化投資補助金は、今まではカタログ形式ということで、欲しいものが掲載されておらず使いたくても使えないということが度々ありました。
これがオーダーメイド形式となることで、より使い勝手が良くなるのではと期待しています。

どちらも、最新の募集要項が出てこないことには最終的な評価はできないことはご了承ください。

終わりに一言

待ちに待った補助金の情報が出てきました。
公募が始まると数週間で締切となります。何度も申請していますが、資料を作るための調査や資料の作成をしているとあっという間に時間切れとなってしまいます。
採択を勝ち取るためには、事前の準備がとても重要と言えます。いつ公募が始まっても対応できるよう、ご検討されている方はお早目に準備に取り掛かってください。必要であればお手伝いしますので、お気軽にお問い合わせください。

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