DXでできることとDXの始め方

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東海地方の田舎町で【コンサルタント事務所】を運営している元りく社労士です。
DXという言葉を聞かない日がないように感じますが、何ができるのかやどのように始めてよいかが分からないという声も同じくらい聞くような気がします。

さて、今回はDXのメリットについて以下の3点にまとめました。

  • DXとは
  • DXでできること
  • DXを始めるには

DXとは

DXの定義

DXの定義としては総務省がデジタルトランスフォーメーションの定義として文章を公表しています。令和3年の記事にはなりますが、以下のように書かれています。

Digital Transformation(デジタルトランスフォーメーション)

企業が外部エコシステム(顧客、市場)の劇的な変化に対応しつつ、内部エコシステム(組織、文化、従業員)の変革を牽引しながら、第3のプラットフォーム(クラウド、モビリティ、ビッグデータ/アナリティクス、ソーシャル技術)を利用して、新しい製品やサービス、新しいビジネスモデルを通して、ネットとリアルの両面での顧客エクスペリエンスの変革を図ることで価値を創出し、競争上の優位性を確立すること

https://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/r03/html/nd112210.html

何を言っているのかよく分からなくなる言葉が並んでいます。
私は、「お客さま、市場、会社内部の変化に対応するために、新しく出てきた技術をうまく取り入れて、お客さまに新しい価値を提供していき、企業を成長させていきましょう」ということだと受け取っています。
真ん中あたりにある「新しく出てきた技術」という言葉がなければ、経営戦略を立てることとほとんど同じことを言っています。

似た言葉にデジタイゼーションやデジタライゼーションがありますが、同じく以下のように書かれています。

Digitization(デジタイゼーション)

既存の紙のプロセスを自動化するなど、物質的な情報をデジタル形式に変換すること

Digitalization(デジタライゼーション)

組織のビジネスモデル全体を一新し、クライアントやパートナーに対してサービスを提供するより良い方法を構築すること

https://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/r03/html/nd112210.html

同じサイトにイメージしやすい画像がありましたので、こちらも引用しておきます。

左から右にいくにつれて、徐々にデジタルが占める割合が増えていくのが分かります。

実際に起きている動き

身近なところでよく聞くようになったのは、テレワークで活用されているツールになります。
新型ウイルスの蔓延後に認知されるようになったMicrosoftTeamsやZoomWorkplaceによって、出社しなくても業務を進めることができるようになりました。
今までであれば遠方の取引先とつながる機会は限られていましたが、今では全国を対象にサービスを提供することも可能になっています。

Amazonや楽天で家電を買うときには、ARで実際の部屋に置いてみるとどうなるのかを確かめることができるようになっています。

SNSやウェブサイトの閲覧から拾うことができるビックデータから、効果的な広告の出し方ができるようになっています。ビーコンを使って、お店の近くに立ち寄った方にだけ広告を出すということも行われています。

思った以上にデジタル化は業務の中に組み込まれていることが分かります。

DXでできること

取り組むメリット

①業務の生産性向上
DXに取り組むことでの一番のメリットは生産性の向上です。
従業員満足度の向上、データを探す時間の削減、ノウハウの共有、RPAを使って業務を自動化、過去の情報の再利用などができるようになります。
従業員の残業の削減によるコスト削減や新しい付加価値を生み出すことで収益向上を狙っていくことができます。

②変化に合わせた臨機応変に対応ができる
消費者行動は日々変わっていきます。特にスマートフォンやSNSの発達により消費者が情報を得る方法は全く別になりました。
既存のお客さまや今後の見込み客のニーズを満たすことができる製品開発やサービスの広告が手軽にできるようになります。

取り組まないリスク

①市場の変化に対応が遅れる
市場も常に変化していますが、競合となる企業が生産性が高い状態であれば、お客さまへ提供する価格を多少下げても同じだけの利益をあげることができるようになります。そうしますと、価格面での遅れをとってしまうことになります。
市場が変化しているのに今まで通りの製品やサービスでは戦いから取り残されてしまう可能性が高くなります。

②BCP(事業継続計画)対応が遅れる
事業継続計画とは、災害などの不測の事態が起きたときにでも、事業を中断することなく継続することを目指して、具体的な方針やプランを計画としてまとめたものを指します。
オフィスに出社しなければ業務が進まなければ、万が一のときには業務を行うことができなくなってしまいますし、データが会社のサーバーだけに保管されていると、サーバーが使えなくなってしまったときになにも情報を見ることができなくなってしまいます。
こういったリスクへの対応が遅れてしまう可能性が高くなります。

DXを始めるには

小さく始める

では、DX化するのだから最新のものを導入して一度に全部を変えてしまおうしたくなりますが、私は少しずつ始めていくことをお勧めします。
まずは、最初にお見せしたデジタイゼーションから始めていきましょう。
これは、紙で扱っていた情報のペーパーレス化や、ハンコをなくしたり電子ハンコとしてしまうことです。
社内にはどのような業務があり、どのように進めていくのかのマニュアル化や作業方法を標準化していくことも必要となります。

次に、デジタライゼーションとなります。
これは、業務プロセスをデジタル化していくことになります。標準化した業務をマクロやRPAなどを使い自動化することができるようになります。業務上のやり取りをスラックやチャットワークと言ったものに統一することでコミュニケーションの活性化や業務の効率化にもつながります。

最後に、デジタルトランスフォーメーションとなります。
これは、デジタル化したことで新たな価値を生み出すことになります。お客さまからの問い合わせを生成AIに対応してもらうことで時間短縮ができ顧客満足度の向上となります。
前述したような広告の方法から売上を増やすこともできるようになるかもしれません。

終わりに一言

難しいことをやっているようですが、最初のステップはとても小さいものです。最初から全部をやるのではなく、自社でできることから始めていくことで無理なく進めていくことができます。
とはいえ、どのようになるのかが見えないまま進んでいくのは怖いことですので、専門家の知恵を借りつつ目指していきたい姿に近づくように進めていきましょう。
お悩みの点がありましたら、ご相談に乗っていますのでお気軽にお問い合わせください。

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