東海地方の田舎町で【コンサルタント事務所】を運営している元りく社労士です。
最近いくつかの資格を受験してきましたが、資格試験には共通項がいくつかあるなと今更ながら気付きました。
さて、今回はを以下の3点にまとめました。
- 世間的な難易度や合格率は当てにならない
- インプットよりアウトプットが大事なことが多い
- 本番の緊張感を乗り越えるメンタルは必要
世間的な難易度や合格率は当てにならない
世間的な難易度とは
日本の難関資格と言われるものには、医師、弁護士などが挙げられます。
どちらも専門の教育機関に通うことが必要になる場合がほとんどなので、今回の対象からは除外しています。
今回は、社会人がスキルアップや転職のために目指すことができるレベルまでを対象としていきます。
難易度の判断基準としては、以下の項目が考えられます。
税理士 | 中小企業診断士 | 社労士 | 行政書士 | 宅建士 | 簿記2級 | FP2級 | |
合格率 | 16.7% | 5.4% | 6.4% | 12.13% | 17.0% | 21.5% | 約50% |
受験資格 | あり | なし | あり | なし | なし | なし | あり |
試験問題 | 記述あり | 記述あり | マーク | 記述あり | マーク | 記述あり | 記述あり |
勉強時間 | 約4000時間 | 約1000時間 | 約1000時間 | 約800時間 | 約500時間 | 約350時間 | 約300時間 |
参考年度 | 令和4年度 | 令和4年度 | 令和5年度 | 令和4年度 | 令和4年度 | 直近平均 | 直近平均 |
税理士は入れるか悩みましたが、科目合格制度があるので、数年計画で合格を積み上げていくことも可能かなと思い入れました。
難易度という観点から見ると、一般的に必要とされる時間を加味して、左から高いものを並べています。
合格率から見えること
合格率は資格により差がありますが、中小企業診断士が5%台と最も低くなっています。
ただ、ここで気をつけておかなければならないのが、受験者のバックグラウンドは加味されていないという点です。
社労士の受験資格は短大卒以上が一般的なものになりますが、誰でも受けることができるわけではないという点で、受験者が一定の水準以上である中での合格率になります。
受験する資格の知識を持っているか否かも、合格率や勉強時間に大きく影響します。
考え方が文系か理系かでも得意不得意は変わってきます。
あくまで合格率は参考程度であり、難易度も参考程度であると言えます。
その業界に勤めていて、必要であって受験を決めた場合は頑張るしかありませんが、合格率や勉強時間を参考に勉強を始めてみたという方は注意が必要かもしれません。
インプットよりアウトプットが大事なことが多い
インプット方法
インプット方法としては、資格学校や通信、市販のテキストなどを使って覚えていくことです。
知らない分野を学習する時は、全体を一巡することは大事ですが完璧を求めすぎないことも重要です。
ただ、インプットは最低限でも十分です。アウトプットの方が何倍も重要です。
アウトプット方法
アウトプット方法は、過去問を解くことが最重要です。というより、多くの資格試験は過去問を解かずに合格を目指すことは不可能ではありませんが、大変非効率です。
インプット3:アウトプット7の比率で取り組むことをお勧めします。
そして、インプットの前には実際の過去問を解いてみて立ち位置を確かめておきましょう。
合格基準が60%の試験を無学で解いてみて、50%解けた人と20%しか解けなかった人では今後の学習方法が大きく変わってきます。
間違えた問題の復習では、解説を覚えてしまうのではなく、どうしたらその論点を見つけることができたのかに重きを置くようにしましょう。
無学の時の結果がどうであったとしても、過去問を解いていくことが効率的に学習を進めていくための近道になると考えています。
本番の緊張感を乗り越えるメンタルは必要
本番で出せるのが実力
過去問を繰り返し解いていたり、テキストを読み込んでいると、ある時から過去問を使った学習では間違えることはなくなってきます。
そんな時でも油断は禁物です。模試などを活用して初見の問題に触れて、間違える経験や時間の使い方を覚えていきましょう。ある年の過去問を敢えて残しておいて、本番が近くなってきた時の腕試しに使うのも一つの手です。その場合は、直近の過去問は傾向対策のためにも残さずに解くことをお勧めします。
本番は独特の雰囲気と極度の緊張感があります。試験回数が限られているため、年に一度しかない試験は特に違いを感じます。
そんな本番では、直前まで自信を持っていたのに、ちょっとしたことで冷静さを失い、時間を浪費してしまうということが往々にして起こります。
- 知らない問題が出てパニックになる
- 隣の席の人が貧乏ゆすりをしている
- 祭囃子が聞こえてくる
- 文房具が壊れる
どんな状況であっても、目の前の問題と向き合うことができるメンタルが重要です。
模試で1位であっても、本番で力を発揮できなければ実力とは言えません。
過去にも書いていますが、本番で周りがうるさくても集中できるよう、普段の勉強の時から音のある空間で集中する訓練をしておくとことをお勧めします。
終わりに一言
直近では中小企業診断士の二次試験がありました。来月は行政書士試験があります。
確かにあるなと思ってもらえて、何かしらの対策の参考になれば幸いです。