社内規程の変更ともらえる助成金

労働法・労働保険

東海地方の田舎町、岐阜県美濃加茂市で【社会保険労務士・中小企業診断士】として企業の支援をしている元りく社労士です。
ご縁をいただき、新しい経営者の方の前でお話をする機会がありました。
色々とお話させていただきましたが、やはり助成金や補助金は興味を持たれる方が多かったです。

さて、今回は、社内の規程や制度を変えるともらうことができる助成金について以下の3点にまとめました。

  • 規程の変更
  • 規程の変更+α
  • 制度の追加

規程の変更

規程を変えることで受給できる助成金もあります。

65歳超雇用推進助成金

65歳超雇用推進助成金は高齢者の雇用を確保することを目的に行われている助成金です。
具体的には、定年年齢の延長や定年後再雇用の年齢の延長など実施することです。
定年が以前のままになっている会社や、定年に近い従業員が多い会社は取り組みやすいです。

弊所でも何度か申請していますが、比較的条件を満たしやすい助成金だという印象です。

業務改善助成金

業務改善助成金は令和8年度は9月1日から受付開始した助成金ですので、色々なところで話題になっています。
令和8年度の最低賃金の引上げも話題ですが、同時に使用できるこちらの助成金は設備導入の負担を軽減してくれるので助かる会社が多いのではと感じます。
今回の最低賃金の引上げにあわせて賃金の引上げをするだけで、最低でも40万円以上が受給できますし、助成率も4分の3と高い割合なのも人気の理由です。

以下に、2つの助成金を簡単にまとめておきます。

助成金名65歳超雇用推進助成金業務改善助成金
主な条件定年の延長
再雇用制度の延長など
賃金の引上げ
+生産性向上のための設備導入
受給額15万円~最大240万円30万円~最大600万円
おすすめできる会社ベテラン従業員が多い最低賃金付近の従業員が多い

規程の変更+α

規程を変えることに加えて、対象の従業員がいると受給できる助成金です。

キャリアアップ助成金

キャリアアップ助成金も人気の助成金の一つです。
あまり助成金に詳しくなくても、キャリアアップ助成金というワードくらいは聞いたことがあるかもしれません。
よく知られているのは、「正社員化コース」ですが、「賃金規程等共通化コース」や「短時間労働者労働時間延長支援コース」など、6つのコースがあります。

一部のコースは規程を変えるだけで対象になりますが、正社員化コースは有期契約で働いている従業員を正社員化したときに受給できる助成金です。
従業員の採用は会社にとっては成長の足掛かりになりますので、その負担が軽減することは会社にとって嬉しいことです。

両立支援等助成金

両立支援等助成金は、従業員が仕事と育児や介護を両立できる職場環境を作る制度を作り、実際に制度を利用した従業員がいたときに受給できます。
男性の育休の増加でも使える助成金ですので、女性が少ない会社でもお使いいただけます。
意外と知られていませんが、「不妊治療及び女性の健康課題対応両立支援コース」というコースでは、女性の健康課題に対応しつつ、女性の採用のアピールにもつながるよい制度と言えます。

助成金名キャリアアップ助成金両立支援等助成金
主な条件有期雇用の正社員化
賃金規程の改定など
男性の育休促進
代替要員の採用など
受給額最大80万円最大240万円
おすすめできる会社従業員を増やしていきたい両立する従業員がいる

制度の追加

規程とは違いますが、制度を導入することでもらえる助成金もあります。

人材確保等支援助成金

人材確保等支援助成金は、「雇用管理制度」の導入をすることで、離職率の低下を実現したときに受給できる助成金です。
雇用管理制度の中には「賃金規程」や「諸手当」などの制度を作ることが含まれており、従業員が納得感を持って働くことができる職場にするために欠かせないものです。制度設計を構築することに費用がかかるケースもありますが、それ以上の助成金を受給できる可能性もあります。

別で、「テレワークコース」というものもあり、新たに明文化した制度として導入するときにお使いいただけます。

人材開発助成金

人材開発助成金は、研修などを受けさせるときの費用負担のイメージがありますが、実は教育訓練を制度として導入した場合にももらうことができます。
コースは全部で7つありますが、「教育訓練休暇等付与コース」は従業員が自ら訓練を受けてスキルアップをすることを支援できます。
外部機関の講習を受講させることでもらえるコースもありますので、制度の導入だけでなくスキルアップにつながる訓練をやっている機関を探してみるのもよいかもしれません。

助成金名人材確保等支援助成金人材開発助成金
主な条件雇用管理制度の導入
テレワーク制度の導入など
教育訓練制度の導入など
受給額最大150万円最大240万円
おすすめできる会社従業員を定着させたい従業員を育成したい

終わりに一言

様々な助成金がありますが、今回はパターン別にまとめてみました。それぞれの助成金のリンクは厚生労働省の助成金のページになっていますので、詳しく見たい方は直接ご確認いただくとよいかもしれません。数が多すぎてよく分からないという方は、合いそうな助成金や補助金をお探ししていますのでお気軽にお問い合わせください。

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