東海地方の田舎町で【コンサルタント事務所】を運営している元りく社労士です。
2月に入り事務指定講習が始まりました。これが終わればいよいよ登録です。そんな社労士に登録するまでの動きを私の経験を元に書いてみたいと思います。
さて、今回は社労士合格と転職を以下の3点にまとめました。
- 転職は急がなくて良い
- 士業事務所に入るときはよく見定めて
- 行政関係は時期と経験に注意
転職は急がなくて良い
前職の経験が生きることも
まず、社労士試験に合格したからと言って、すぐには転職しないことをおすすめします。
私も合格してからというもの、色々な先輩方のブログやYoutubeを見てどうしたら良いのかを自分なりに考えていました。独学だったこともあり登録するまで社労士をやっている人との交流はほぼなく、状が分からなかったためとりあえずインターネットで情報を収集していました。
そんな中で関東のある社労士の方が、転職について発信されていました。
その方は、転職はしなくても良いということを仰っていました。今ではその通りだなと思います。
理由は大きく二つありました。
一つ目は、前職の経験は独自の強みとなり顧客の獲得に生きてくることです。合格者のバックグラウンドはそれぞれ異なるため、前職の経験や人脈が自分自身の強みとなります。そんな中で自分の得意とする分野で顧客を広げていけば良いだけです。転職先に人事に関連する職種を選ぶ方が多いように感じますが、そうなってしまうと前職は人事の人です。多くの先輩と差別化が難しくなります。
二つ目は、ある程度売り上げが立ってから独立しても遅くはありません。
社労士として登録するためには、開業・勤務・その他の3種類があります。
人事や総務に勤めており、社内の業務に直接活かせるのであれば勤務登録が良いです。
そうでない方は迷わず開業登録をおすすめします。会社の服務規程にもよりますし、登録にかかる費用や住所のことがありますので、不安な場合はその他登録から始めても大丈夫です。
それぞれがおすすめなパターンを書き出してみます。
【勤務登録がおすすめな人】 今の勤め先で人事などに携わっている 勤務登録なら勤務先が登録費用を支払ってくれる
【その他登録がおすすめな人】 会社が副業を禁止している 登録費用が支払えない すぐに社労士として働こうと思っていない
【開業登録がおすすめな人】 上記に当てはまらない
せっかく合格したのだから独立を考えるのは私も同じでした。
安定収入が途絶えないように、ある程度の基盤ができるまでは会社に勤めながら平日夜や週末にお客様を増やしていくという方法もあります。
そのためには開業登録が必要ということです。勤務登録ですとその会社の業務しか行えませんし、その他登録ですとそもそも業務は行えません。
今の会社の経験は将来生きてきますので闇雲に転職活動はせず、とりあえず登録をして連合会の研修を受けたり、支部会で知り合いを増やしていきながら知識を身につけていけば良いと思います。
士業事務所に入るときはよく見定めて
普通の営業職の方がもらえたりする
転職に関連して士業事務所を選択肢に入れる方も多くいらっしゃいます。私もその一人でした。
社労士事務所はもちろん、税理士事務所なども視野に入れて求人票を眺めていました。
しかし、それらの事務所の条件は必ずしも良いものとは言えませんでした。無資格でできる営業職の若手の方がもらっているイメージです。
経験が増えればそれなりに給与は上がっていくのかもしれませんが、今までとの下落が大きくて衝撃を受けました。
また、士業事務所で勤務登録をしてしまうとその事務所の業務しか行えなくなります。独立の可能性がないのであれば問題ないかもしれませんが、独立を考えているのであれば個人としてお客様を獲得できないのはデメリットの方が大きいかもしれません。
勤務登録でなく開業登録でやらせてもらえるのであれば、経験や人脈を得られて自分の仕事もできるのでメリットが大きいです。それなら給与は少なくても良いかもしれません。
また、所長が高齢で事業承継を考えている場合も、ある程度の売上を確保できますのでそれもありかもしれません。
事務所によっては取り扱っていない業務もあるため、自分のやっていきたいこととマッチするかを重視して決めていきたいものです。
行政関係は時期と経験に注意
年度の変わり目が狙い目
社労士界隈で行政関連といえば、労働局、労基署、ハローワーク、年金事務所などがあります。
退職者が出た時に募集がかかることはありますが、年度の変わり目に多く募集されています。
労働保険の年度更新のお手伝いは年度が始まってから募集がかかります。
行政関連の仕事を請け負ったことがないため実態は不明ですが、近隣の行政機関は経験者に絞って採用しているような節があります。
求人票には未経験でも良さそうなことが書いてあったため問い合わせたところ、経験は必要との回答でした。資格者or合格者優遇とも書かれていましたが、未経験の合格者は不要ということのようでした。
公募という体の継続採用という疑念も浮かんできました。結局は、よく知らない公募者よりは1年間頑張ってくれた人の方が信頼もできますし、そこでの実務に関しては理解度は高いのでしょうがないですが。
地域によって対応は変わるでしょうし、公募か紹介で採用される可能性は大きく異なると思います。
終わりに一言
今の仕事を続けながら、勉強の時間を社労士の仕事獲得に費やして、仕事が増えてきたら事務所を構える。そんな流れが理想なのかもしれません。