支援実績とその成果

営業支援

東海地方の田舎町で【コンサルタント事務所】を運営している元りく社労士です。
美容業や飲食業などのお客様を多くご支援をさせていただく機会がありました。その中で、以前に支援した企業様の事例をご紹介します。
個社情報が分からないよう多少脚色しておりますのでご了承ください。

さて、今回は支援とその成果について以下の3点にまとめました。

  • お店の概要と支援内容について
  • 支援前後の状況
  • 今、何をしていくべきなのか

お店の概要と支援内容について

概要

とある美容業のお店がありました。複数店舗あるうちの一つのお話です。
従業員は4名、売上高は年商で2200万円前後を推移している美容業では小〜中規模のお店です。
徒歩圏内には駅もあり、人通りは多い方だと言えます。空中階(2階以上のテナント)にお店を構えているため、外からは存在が分かりづらく集客は想定していたより少ない状況です。
当時はまだ主流ではなかったサービスメニューも積極的に取り入れ、新サービスの開発には熱心に取り組んでいます。
近隣には競合となるお店も複数立ち並んでおり、大手チェーン店が低価格でサービスを提供していたり、個人でやっているお店もあります。
お客様の年代は幅広く、若年層から中高齢層までが満遍なく来店してくれています。

従業員はフルタイムで働いていましたが、予約が埋まっている日ばかりではないので、空き時間を持て余すことも多くありました。
お客様からの評判は良いものもあれば、悪いものもあり、比率では良い評判が7割程でした。

支援内容

お話をいただいた時は、状況は楽ではないかもしれないという印象でした。
従業員生産性は決して高いとは言えず、営業利益もかろうじてプラスかどうかという状況のように見えました。

ここで取り組んだことは、従業員教育により意識改革とスキルアップ、販促の強化により新規集客、採用の強化の3点でした。
具体的には次の通りです。
・外部の研修機関の利用や、定例の打ち合わせ
・販促サイト(ホットペッパービューティ)の料金や内容の見直し
・ホームページや求人サイトの内容の見直し

支援前後の状況

具体的な対応策とその成果

  1. 外部の研修機関の利用や、定例の打ち合わせ

有料無料含め、何かしらの研修会は各地で行われています。まずはそれを活用することにしました。
研修に参加してもらうことで新しい技術を身につけていくきっかけとなりました。
もちろん、私自身もセミナー講師をやらせていただいた経験を元に、僭越ながらお話しさせていただくこともありました。
また、定例で打ち合わせを行う中で、現状把握とありたい姿に向けて今できることの洗い出しを続けました。当初危機感が薄かったように感じましたが、徐々に売上に対する意識が高まっていくように感じました。

  1. 販促サイト(ホットペッパービューティ)の料金や内容の見直し

前職でずっと見ていた媒体であり、私の得意分野と言えます。
美容業の中では圧倒的とも言える集客力があるため、使いこなせているかは効果(集客力)に大きく影響してきます。そのため、使えていない機能を見つけ、使い方を提案をし、定例の打ち合わせで使えているかを振り返りしていきました。
徐々に閲覧数も高くなり、それに伴い集客も伸びてくることになりました。数ヶ月から年単位で売上を改善していき、私がいなくても自走できるようにお手伝いをしていきました。

最低限の使い方はどの担当も案内してくれます。ただ、使いこなすほどの提案を続けてくれたり、できていない時にわざわざ連絡をくれる担当を私は知りません。
これは担当さんが悪いわけではなく、会社員である以上仕方がないことかもしれません。
営業や内勤のサポートスタッフはそれぞれに目的を持ち日々の仕事をこなしています。新しい機能が出た時に、まずは試してもらうことが目的になることはあります。ただ、残念ながら、使いこなしてもらうことが目的になったことはほとんどありません。

  1. ホームページや求人サイトの内容の見直し

求人は社会保険労務士としては専門分野ですが、それに加えて、求人に関する業務に長く携わっていた経験があること、ホッとペッパービューティの中にも求人機能があったことが生きてきました。
そんな経験を生かして、ホームページを修正したり、出稿している求人サイトの手直しをしていきました。
SNSも連携させ、見てもらう可能性を高めた結果、いい人から応募があり人員の強化を図ることもできました。

今、何をしていくべきなのか

状況により異なる

地図アプリを使って目的地にたどり着けるのは、現在地と目的地が明確に示されているからです。紙の地図で現在地を見誤ると目的地にたどり着くことはできなくなります。
大事なのは、現状把握とありたい姿を明確にするということになります。

今回の例では、スタートはかろうじて赤字ではありませんでした。私の得意とする媒体をすでに利用されていました。
それを1年かけて、試行錯誤の末に改善していった結果、月商ベースで140%前後まで伸びただけです。生産性で見ると大丈夫なラインまで改善している傾向となったのは良かったと感じます。
ただ、月単位で見ていくとムラがあり、決して良かったと言える月ばかりではありませんでした。これからの動向にも注意が必要な状況です。

お話をいただく中にはすでに厳しい状況になってしまっているところや、極力お金はこれ以上かけずになんとかしたいところもあります。
そんなお店であれば、これからはSNSの活用も有効です。多くのサイトや動画で活用事例を案内してくれていますので、参考にして今後の方向性を決めていくと良いのではと考えます。
せっかくのご縁であれば、一緒に何ができるのかを考えていきたいと思っています。

終わりに一言

絶対成果が出ます!と言い切る営業さんを見ると、すごい自身だなと感心してしまいます。
私は、絶対に成果が出ますとは言いません。ただ、成果を出るように全力で寄り添っていく自信はあります。

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