人手不足の解消と採用でもらえる助成金

労働法・労働保険

東海地方の田舎町、岐阜県美濃加茂市で【社会保険労務士・中小企業診断士】として企業の支援をしている元りく社労士です。
人の確保に関しての相談は企業規模や業種を問わずたくさんいただきます。採用のための情報発信や助成金の活用などをご提案させていただきますが、知らないとおっしゃられることが多い印象です。

さて、今回は採用するときにもらえるかもしれない助成金について以下の3点にまとめました。

  • 採用した場合の助成金
  • 早期再就職支援等助成金
  • 特定求職者雇用開発助成金

採用した場合の助成金

採用の難しさ

ニュースでよく聞く有効求人倍率の令和7年度の平均は1.20倍でした。この数字の計算式は、有効求人数を有効求職者数で割って求めることができます。
この数字が1より小さくなると仕事が少なく働きたい人が多い買い手市場と言え、1より大きくなると仕事が多く働きたい人が少ない売り手市場と言えます。
これだけ見ると最近は売り手市場と言われていることも頷けます。

倍率は1.2倍と売り手市場ではありますが、企業によっては全く採用が進まないというお声も耳にします。この原因は、出されている数字が広くすべての企業を対象として出されたものから計算されているためです。
実際のところ、業種や企業規模によってはなかなか思うように採用が進まないということもあります。

採用でもらえる助成金

採用が難しい状況の中で他より魅力的な企業であることをアピールしていくことは重要ですが、働き甲斐や知名度以外だけでなく採用したあとの定着のための案も考えておく必要があります。
また、最初から正社員として以外に有期契約での雇入れや、短時間勤務での雇入れなどを活用することも有効な手と言えます。

以下に取り上げた助成金は、雇入れで活用できるものです。業種が限定されているものもありますが、上手に取り入れたいものです。

助成金名コース名
早期再就職支援等助成金再就職支援コース
雇入れ支援コース
中途採用拡大コース
特定求職者雇用開発助成金特定就職困難者コース
発達障害者・難治性疾患患者雇用開発コース
中高年層安定雇用支援コース
生活保護受給者等雇用開発コース
トライアル雇用助成金一般トライアルコース
障害者トライアルコース・障害者短時間トライアルコース
若年・女性建設労働者トライアルコース
地域雇用開発助成金地域雇用開発コース
沖縄若年者雇用促進コース
産業安定助成金産業連携人材確保等支援コース

早期再就職支援等助成金

中途採用拡大コース

いくつかコースがある助成金ですが、その中で中途採用拡大コースを取り上げます。
このコースは、雇用環境の整備をして中途採用を拡大し、雇入れた中途採用者の賃金を前職から5%以上上昇させた事業主が受給できます。
受給額は、対象者1人につき20万円で、1年度あたり20人までとなっていますので、魅力的な助成金です。

要件がいくつかありますので、ご検討の際は確認しておく必要があります。

対象者以下のすべてを満たす中途採用者
1.雇用保険の対象となる
2.期間の定めのない
3.採用前から関係する企業で働いていない
対象企業以下を満たす計画を労働局に提出している事業
1.雇用管理制度の整備
2.中途採用拡大に取り組む期間を設定
取り組み以下の取り組みを上記計画の期間内に実施すること
1.対象者を雇入れること
2.中途採用率を5ポイント以上上昇させることor中途採用率が50%以上であること
3.雇入れ6か月間の賃金が5%以上上昇していること

特定求職者雇用開発助成金

特定就職困難者コース

特定求職者雇用開発助成金は、よく「特開金(とっかいきん)」と省略して呼ばれたりします。今でこそ分かりますが、最初の頃は何を言っているのかよく分かりませんでした。
こちらもいくつかコースがある中で2つ取り上げたいと思います。

特定就職困難者コースは、令和8年5月1日から要件が変わり、少し難しくなりました。
このコースは、就職困難者(高年齢者や障害者等)をハローワーク等の紹介により、継続して雇用する労働者として雇入れる事業主が受給できます。
受給額は、対象者1人につき40万円~240万円で、期間ごとに分割して受給するものとなります。

要件はシンプルで、ハローワークや民間の職業紹介事業者からの紹介で、雇用保険に加入する労働者を採用して、半年間の勤務があることです。
そもそも対象となるかは紹介を受けた段階でほぼ決まっていますので、連絡があればラッキーという感覚でもよいかもしれません。

中高年層安定雇用支援コース

中高年層安定雇用支援コースは、就職氷河期世代を含む35歳から60歳までの中高年層で、キャリアを築けなかったことで正規雇用に就くことが難しい人をハローワーク等の紹介により、正規雇用の労働者として雇入れる事業主が受給できます。
受給額は、対象者1人につき最大50万円~60万円で、2期に分割して受給するものとなります。
要件は雇入れ時点で表の項目をすべて満たす労働者を1年以上雇用することです。

35歳から60歳
過去5年間に正規雇用の期間が1年以下
過去1年間に正規雇用の期間がない
紹介時点で定職に就いていなく、ハローワークで個別支援をうけている
正規雇用として雇われることを希望している

終わりに一言

今回ご紹介した助成金を活用するために、ハローワークは積極的に活用していただきたいです。
さらに、助成金を従業員の雇用環境の改善に使っていただければ次の採用にもつながるのではないかなと思います。
採用の強化や助成金の支援などもお受けしておりますので、気になる方はお気軽にお問い合わせください。

タイトルとURLをコピーしました